3Dドットからレンダリング、背景合成まで経てようやく完成したステレオ画像ですが、まだ仮想空間(PC内)のデータでしかありません。
まぁ、それはそれで活用方法はあるのですが、時間と苦労の結果が手に取れない“データ”では、子ども心にも親御さん的にも面白くない、味気無いはずなんですよ。
そんなわけで“印刷”という手法で現実の世界に出力します。L版プリントです。写真屋さんにデータ持って行けば写真画質でPCグラフィックもプリントしてくれます。元々L版プリントに最適な解像度になるよう色々仕組んであったので、難しいこと色々抜きで美麗なステレオ写真が完成してきます。
さて、ステレオ写真ですが、実はその歴史は「写真の発明と同時進行」で存在していました。ただずっとマイナーだったんですね。はじめてステレオ写真に触れる子も多く、当然のごとくその見方(立体視)は判りません。一応立体視の方法(眼球焦点の調整)を説明しますが、大人でも無理な人も多い裸眼立体視ですから、そこは文明の利器の出番です。
Loreo社発売の簡易ステレオビューワーで、楽々にステレオ写真の立体視が楽しめます。
最後に、学年120人の作品を展示・鑑賞し、気に入った写真(10枚)を注文・配布するところまでやって、長期に渡ったこの一連の図工授業はおしまいです。 めでたしめでたし。